なまもの、けものブログ

70%ニートが、なんてことないことをかくブログです。

「身分」の安心感―ニート効果①

こんばんは。namamonokemonoです。

このブログを開設したきっかけは、「ニート」になったということが大きいです。

新しい環境に身を置くと新たな発見がある、とはよくいいますが、

たとえそれがニートであっても

ニートになって初めて分かることが、想像以上に結構あるものです。

私はそれらの発見を、ニートになった「せいだ」

ではなく、ニートになった「おかげ」=ニート効果

だと無理やり自分に言い聞かせています。

 

今回の記事は、そんなニート効果によって分かった気づきの一つ

〈「身分」の安心感〉

について書こうと思います。

 

私は、今年の3月大学を卒業したのですが、

それほど身分や境遇に(悪い意味で)とらわれずに生きてきたと思い込んでいました。

とらわれず、というより気にすることがあまりなかったと思います。

しかし、4月を迎え晴れてニートとなったある日、

アンケートを書く機会がありました。

性別、年代と書き進め、次は

「ご職業」

の欄。

「A.会社員、B.学生・・」という項目から一つを選び〇をする。

 

条件反射で「B.学生」、、ちょっと待て、もう学生じゃないや。

そこで生まれて初めて「ご職業」の項目を最後まで目を通すことになりました。

「C.主婦 D.自営業 E.パート・アルバイト・・・」

当てはまるものがありません。

最後にあったのが「その他(   )」


私は「その他」なのだな。と実感しました。
そこですんなりと〇をつけられれば良かったのですが、

なぜか私のどこかが右手にストップをかけました。

ものすごくためらいました。
なんだか罪を自白するみたいな気持ちになったのです。
しばらく経ってから、

小さく「その他」に〇をして、( )にニートとは書かずに提出。

 

「こんなに『ご職業』って重い質問だったっけ。」

 

こんなことを思いながら、その帰り道、小さい頃にこのような形式のアンケートにふざけて「その他」に〇をして( )に「( 宇宙人 )」と書いたことを思い出しました。

ああ、私は社会からみれば宇宙人のような存在なのかもしれない。

幼い自分に今の自分を分類された気がしました。

家に近づくにつれ、なんだか周りの目を気にするようになりました。

少し怖くなったのです。
ほとんどの人は多分「ご職業」の欄なんかで立ち止まったり、躊躇するようなことはないんだろうな。と。
「その他」って一番最後の項目。自分は底辺に位置しているのだなー。と。。

たかが「ご職業」と考える人もいると思います。実際3か月前までは私もそう考えられていたかもしれません。

しかしニートになった今、

これまでの人生、学生という「身分」にいかに守られているかを思い知りました。身分があって当然だと思っていたから多分気づかなかったのです。

そして、いままでアンケート記入時に「その他」(その他にもいろいろありますが、ここではニートにし絞ります。)のことなど考えたこともなかった。

考える機会がなかった。

しかし、そこに、いま私がいます。

「身分」があること、「ご職業」の質問に反射的に答えられること

これだけでどれだけ安心感があるか、思い知りました。

ニートになっていなかったら、身をもって理解できなかったと思います。

 

いま「その他」となったいま、気づけること、その他にならないと気づけなかったこと、まだまだたくさんあるのだと思います。

その他を選択した以上、視点が広がるとポジティブに考えて、いきます。

文学、映画、音楽等は解釈や理解が年代(年齢)によって変わっていくといいますが、ニートとなったいまの私はどうなんでしょうね。
「その他」の視点だと、「学生」の時とはまた違った魅力が見出せるのかもしれません。

 

ではまた。