なまもの、けものブログ

70%ニートが、なんてことないことをかくブログです。

「牛丸飲み系女子」―「年貢 for you」が面白い!―

昼下がり、

ラジオから流れてきたきれいなメロディーに

ニートは心打たれました。

 


レキシ - 年貢 for you feat. 旗本ひろし、足軽先生 - YouTube

 

本当にいいメロディーですね。

軽く聞き流していたら、「年貢」の歌ってわかりません。

「年貢を納める」歌だと分かった時には、思わず笑ってしまいました。

 

洋楽を聞いていると、よくこういうことありますよね。

きれいなメロディーでいい曲だなー、結婚式によさそうだなー、とか思って

歌詞を訳してみたら、ドロドロの不倫を歌っていたり。

 

年貢を納めることが、この歌を聞くと愛しく思える。

歴史の資料集の絵のなかでの存在でしかなかった農民たちの気持ちが、

急に身近に感じられるようになりました。

いつの時代でも、誰でも、愛する気持ちは同じ。

こんな風に、当時の農民の中にもラブソングを歌う人がいたのかなーと

想像して心が温かくなりました。

 

ラブソング、とは少し異なりますが、

平安時代の貴族の間では

「歌を詠む」ことが愛情表現の方法だったことが知られていますよね。

貴族にとって「歌を詠む」ことは、

現代に置き換えると、

「ギター弾き語りで歌を歌っている様子を動画で撮り、

ラインで送る」

ことに相当しますかね(するとしましょう)。

現代でこんな風にアプローチをする男性、聞いたことありません。

そう考えると、平安時代の男性って

情熱的で、恋愛に対する真剣さが強いですよね。

これだから、一夫多妻でも女の人を繋ぎ止めてやっていけたのかも。

このガツガツさ具合は「肉食」のレベルをはるかに超えています。

 

ガツガツしているのは男性だけではありません。

女性もです。

なぜなら、歌を贈られた女性は

返答として歌を詠み返さなければいけないから。

現代で言うと、

「(ギター弾き語りで歌を歌っている様子を動画で撮り、

ラインで送られたものを見て、)

その歌のAメロ歌詞を引用しながら

(ほんとは男性の歌声にキュンキュンしているのに)

あえてツンツンした感じの歌を歌って動画に撮り

どんなに忙しくとも10分以内に送り返す」

みたいなものですから。

 

現代にこんな女性いますか?

現代の「肉食女子」など、彼女らの足元にも及びません。

 

肉を食べる?甘い甘い、噛まずに飲みますよ多分。

もう「牛丸飲み系女子」ですよ。平安貴族女子は。

 

現代でも、平安貴族のように

恋愛にガツガツしていたら。

生涯未婚率も、出生率も、あっという間に改善しそうですが、

同時に各家庭ごとに昼ドラの世界が繰り広げられるということでもあり。

 

「毒を盛る」なんて恐ろしいことが日常茶飯事になり、

一日一回は物陰から誰かを睨む、という生活が続いてしまいそうです。

 

ああ、怖い。

恋愛って難しいですね。

 

ということで、

「年貢 for you」、素敵な歌です。

 

ではまた。