GTOを見ました―リアリティとのバランスの難しさ―
GTO1話見ました。
反町版GTOは、昼の再放送で少し見た記憶があるというくらい、
こんなに展開速いんですね。
あれよあれよと進んで行って
なんでそうなったのか分からない部分が多く
置いてけぼりにされてしまいました。
やはり前シリーズ見ていないと厳しいのでしょうか。
そうだとしても、あまりにも詰め込みすぎかなという印象です。
そして方向性もあまり明確に伝わりませんでした。
第一話では、ふ久ちゃんがメインで展開されましたが、
火傷→整形の過去が唐突に明かされ、
プールの会場の日没スピードが速すぎるし、
ふ久ちゃんすぐ気持ち変わるし、
友達もすぐいい子になっちゃうし、、
と、他にもいろいろ、現実離れしたところが多々ありました。
まあ、ドラマだからいいのでしょうが、
リアリティがあまりにも感じられず、主な視聴者層である学生は
共感しづらい。
高校生って
こんな単純じゃないです。
もっとぐるぐるぐちゃぐちゃしてます。
自分に対しても、他人に対しても。
少なくとも、今日のドラマを見て
高校生が、「あたしも明日隠し事はすべて打ち明けよう」
とは思わない。
友達を見る目も、変わらない。
*
何を視聴者に伝えたいのかわからない、ということなんですが、
リアリティが感じられないドラマなのに、
扱う題材はLINEいじめ、拒食症、妊娠?など
完全に社会派路線。
明るくスカッと見ようと思っている視聴者にしてみれば
なんだこりゃ難しいぞ、と混乱してしまうはずです。
明暗が巧みに切り替えられている演出ならばそれでも構わないのですが、
1話目ということで演出家さんもビビッているのか
明にしても暗にしても中途半端なような気がします。
中途半端というか、安易かな。
気になったのですが、
キキ役のあの子にデカデカとジジを肩にのせたのは
あの子がかわいそうです。
せめて、Tシャツにプリントされているくらいが
丁度よかったです。
*
いろいろ思い付きで書いてしまいましたが、
今日の内容であったら2時間くらいは必要だったと思います。
母娘の関係をもう少し丁寧に描いて、
(回想シーンとか本当にあっさりしてましたよね)
友達からも完全に孤立させて、
でもやっぱり母親は味方でいてくれるんだーみたいな風にすれば
もっとお涙頂戴な感じに仕上がったと思います。
しかし、1時間という枠があり、
基本的に生徒1人につき放送1回分で解決させなければいけない。
ここがネックなのだと思います。
現実の学校生活では、
いろいろな問題、人間関係が並行して起こり、並行して解決していって、
解決したよう見えてむしろ悪化していた、なんてことも普通なのに、
ドラマだと、順番に起こって、すぐ解決させなければならないし、
解決したら、二度と蒸し返されることはない。
(たぶんもうふ久は最後まで先生の味方グループでしょう。)
学園モノで、生徒役一人ひとりを輝かせるドラマって、
時間上の制約も考えると難しいのかもしれません。
ということで、
湘南に行ってみたくなりました。
ではまた。