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なまもの、けものブログ

70%ニートが、なんてことないことをかくブログです。

言葉の力を見縊っているあなたに薦める本―高橋源一郎『一億三千万人のための 小説教室』感想―

本を読む、と決めてから

時間があるから本を読まなくては - なまもの、けものブログ

 

大体午前中と寝る前は読書をするようになりました。

 

近所の図書館に行って、

話題になっている本や

なんだかおもしろそうと思ったものを

借りて読んでいます。

 

小説を読むことも多くなりました。

家から出ていなくても、自由に冒険させてくれるので

とっても楽しいです。

そして、文面から頭をフル回転させて

想像力を働かせることで、脳が疲れて夜すぐに寝付けるので

ある意味、今の僕の睡眠導入剤ともなっています。

 

(運動も何もせず、脳も使わないと、夜になっても眠くならないんです。当たり前ですが。)

 

最近は小説を読むたびに、

小説家さんたちはよくこんなことを書けるなー

と感心してしまいます。

 

構成にしても、設定にしても、心情にしても、文体にしても、

どんな頭を持っていれば、こんな創作ができるのか。

 

僕には、到底できない。

 

しかし、「できない」ということが悔しく、

分からないことをそのままにしておけないので

小説を書くための本を読んでみることにしました。

 

書くための本を読めば、

小説家がどういう思考回路(過程)で

作品をつくっていくのか糸口が見えると思ったからです。

 

そこで、手にしたのがこの本。

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))

一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))

 

 

高橋源一郎『一億三千万人のための 小説教室』(岩波新書

です。

 

 

・唯一新書であったこと

・まえがきを読んで、小手先のテクニックを紹介するものではないとわかったこと

・著者が著名な作家であったこと

 

この3つの点から、

図書館の「小説の書き方」コーナーの中で

この本を選んで借りてきました。

 

読んでみると、とても面白い。

あっという間に読んでしまいました。

小説家にならなくても、読む価値あります。

 

新書ということで、読みやすいことは分かっていたのですが、

小学生に向けて講義した内容がもとになっているため

これでもかというくらい分かりやすい。

小学生が読んでも、わかりやすいと思います。

 

この本を読んだ後、

僕は、小説を書いてみたい

という気持ちになりました。

(気持ちになっただけですが。)

 

それだけ、

言葉の魅力

小説の魅力

が存分に語られています。

 

そして、小説って奥が深いものなのだなとも感じました。

 

著者はこの本で、

小説を書くために必要な鍵を20個渡してくれます。

 

この20個の鍵、どれも興味深いものだったのですが、

 

8個目の鍵

「小説は書くものじゃない、つかまえるものだ」

が、

僕の小説に対する見方を変えてくれました。

 

小説というものは

小説家が何を書こう何を書こうと限界まで追い込んで

とんでもないものを生み出してやろうという気で書いているのかな

と思ったのですが

ちがったようです。

 

小説というものは、つかまえるものなのだそうです。

 

つかまえる、ということは、私たちの身の回りに「ある」ということなのです。

見ようとしていないだけで。つかまえようとしていないだけで。

 

これをちゃんとつかまられれば

誰にだって、人を唸らせる小説を書ける。

 

ま、つかまえることがまた難しく、鍵が必要になってくるのですが。。

つかまえかた、を知りたい方はぜひ読んでみてください。

これまた、なるほどと思うよなこと満載です。

 

 

小説と遊び、

小説に恋し、

小説を書いてみたくなる本。

 

言葉が電波に乗って軽く投げ交わされるこの時代に

「伝える」「伝わる」ことの醍醐味を再び味わってほしい。

言葉の力で、揺さぶり揺さぶられてほしい。

 

タイトルの「一億三千万人」には

こんなメッセージが込められているかもしれません。

 

言葉の力を見縊ってはならない。絶対に。

 

ではまた。