なまもの、けものブログ

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バランスが良くなってきた!!―若者たち 第3話感想―

もう昨日のことになってしまいますが

若者たち第3話を見ました。

 

(第2話の感想はこれ。)

古臭くって、いい。古臭いから、いい。―『若者たち』第二話感想― - なまもの、けものブログ

 

 

第3話を見て、すごくバランスのよいドラマになってきたという感じがしました。

 

というのも、

このドラマは古臭くて、うるさくて、すぐ喧嘩して

という感じなのですが、

 

そしてその根底は第3話もあまり変わらないのですが、

第3話は「静」の場面が印象に残ったのです。

 

ドンチャンガミガミワーワーの「動」と

言葉少なに表情で語る「静」

 

今回は父親の死を巡る旭と暁の対立

がテーマだったと思うのですが、

旭の抱える重圧、葛藤、愛情、心の闇。

これらが「静」によって浮彫になっていました。

 

「古臭い」「うるさい」

そういう面もあるけれど

その裏には、そうしなくては生きてこれなかった事情があり、

「古臭い」と感じてしまうような私たちと同じように

悩み、苦しみながら生きているということが分かってきました。

 

「動」だけではなくて「静」も描くことで

私たちとの共通点を見つけられた気がします。

 

 

演出陣のなかでは若い

(『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』の演出家でもあった)

並木道子さんの演出だったから成せる技だったのかなと思います。

 

 

前回は根岸季衣さんが出演していて

今回は梓(蒼井優)の母役として余貴美子さんが出演。

 

ベテランの女優さんはちょい役でも強烈なインパクトを残しますよね。

 

その余さん(梓の母)から語られた、暁の行動、暁の兄に対する思いには

感動しました。

瑛太かっこよすぎる。

 

僕は次男で、

兄には幸せになってほしいと心から思っていますが

思っていても、なかなか口には出せません。

言えたとしても、あんなストレートに表現できる自信がありません。

僕がこっぱずかしいのはまだいいのですが、

それを聞いた兄が目を真っ赤にしてしまうのを想像してしまうと

どうも抵抗があります。

僕は素直な次男ではないみたいです。

 

 

第3話をみて、自分の兄との思い出を思い返しました。

小さい頃はずっと一緒で、ずっと遊んでいた。

 

旭は暁のために、岩松了さんに跳び蹴りを食らわせていましたが、

(「あーあ、やっちゃった」と思いながらもスカッとしました)

跳び蹴りはしないにしても、

兄に守ってもらった経験というのは、兄のいる人なら誰でもあるはずです。

 

小さい頃は守ってもらえることは当然

なんて思っていましたが、

無言で佇んでいる兄の背中に、

弟は自分への愛情を感じなくてはいけません。

感謝しなくてはいけません。

 

 

死ぬまで兄弟だし、親よりも付き合いが長い存在ですから

いくつになっても、感謝したいと思います。

 

そんなことを思わせてくれた、第3話でした。

 

ではまた。