昼さがりの公園で、上裸とスズメに出会った。
今日はバイトの昼休みに公園に行きました。
平日だけれども
夏休みで盆休みに入っている人もいるので
幅広い世代が思い思いのことをしていました。
大きな広場に行って木陰のベンチを確保し座る。
今日は太陽がまぶしいけれど、風が心地いい。
木漏れ日も、いい感じに僕を温めてくれ、
僕はダラダラではなくタラタラ程度の汗をかくだけですみました。
広場では、男たちが寝ていました。
しかも、食事時に見たくない絵面で寝ていました。
上裸だったのです・・・。
しかも、1人ではありません。
5人いました。
バラバラに寝ているので仲間ではないことは確か。
この公園の広場は、日サロと化していたのです。
寝ていた男たちは、
若い者から、じいちゃんまで。
天然日サロで焼く男たち。
それを木陰からツナマヨおにぎり食べながら見る僕。
なんとも、おかしかったです。
異次元に来たようでした。
だって、一本道路挟めば、オフィス街ですから。
*
「毎日来てれば、いつか女の人くるかな~♪」
とか、浮かれながらツナマヨを食べ終え
明太子の包装を破いていると、
一羽のスズメが。
スズメって久しぶりに見ました。
カラスとドバトはよく見ますが
スズメとキジバトって昔よりだいぶ減ったイメージがあります。
近寄ってきたスズメ、
毎度このベンチに座りに来たヒトに食料をおねだりしているようで、
すごく近くまで寄ってきます。
しまいには、背もたれに乗ってきました。
その距離、20CM。
今までも、この先も、これほど近くにスズメがくることはないかもしれない。
それくらい近くにスズメが来ました。
近くで見ると、
スズメってなかなかきれいな色と体をしています。
茶色ですが、きれいな茶色。
黒・白の配色も、なかなかいいセンスしています。
「毎日服着なくても、
スズメさんはおしゃれでいいなー」と
ファッションセンスのかけらもない僕は思ってしまいました。
しばらくして
僕がまじまじと、体をみるだけで
一向に食料をくれないことにしびれをきらしたスズメは
「ケチっ!」と僕を睨みつけながら飛び去って行きました。
*
そんな出会いを公園でしたのですが、
スズメに限らず、
鳥ってみんないい色していますよね。
クジャクも、白鳥も。
カラスだって、
おしゃれを極めたゆえのオールブラック
だとも捉えられるし。
人間はすこしさみしいなあと感じます。
裸だと、なんの面白みもないし。
*
でも、鳥にしてみれば違うのでしょう。
毎日自分の意思にかかわらず
白かったり、黒かったり。
服を着ることすら許されません。
「種」の個性はでるものの、
「一羽」の個性は出せない。
黒が嫌いなカラスだったら、
これほど嫌な人生(カラス生)はないかもしれません。
そう考えると、
やっぱ人間っていいのか。
裸が、シンプルで面白みがないのは
個々人でおしゃれをするための代償なのかもしれません。
「種」のオシャレを捨て、
「個人」のオシャレを得た、ヒト。
ヒトであるなら、
もっとオシャレをしないと、と思いました。
でも、
その前に、広場で寝ていたおじいちゃんの方が
僕より筋肉質だったので
筋トレという名のボディメイクから始めようと思います。
ではまた。