生き方を決定づけた予備校時代。
こんばんは。
代ゼミのニュースを聞いて、びっくりしています。
7割削減、というのはかなり思い切っています。
僕は代ゼミではないのですが
浪人していた時は予備校にとてもお世話になっていました。
今、通っている生徒たちにしてみれば
母校がなくなるに等しいし、しかも3年後までに順次ということではなく急なので
気持ちの整理がつかないと思います。
そして模試も廃止するのですね。
生徒みんなにハチマキ巻かせてエイヤーエイヤーいっていたところだけに
なんだか、一層ズドドドドと一気に駆け下りていく感じを受けます。
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先ほども書いたように僕は浪人したのですが
浪人生活は僕の人生を語る上で欠かせないピースの1つです。
なぜなら、僕の生き方を決定づけた時期だからです。
それは、孤独を怖がらず、孤独を愛するという生き方。
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高校時代は、少ないながらも友達は存在したし
部活動で仲間たちと毎日汗を流していたので
「孤独」を感じることはそれほどなかった。
ただ、現役で受験校すべてに落ちて予備校に通うことを決めたときに
勉強だけやる1年にしようと思った。
自分がこんなもんじゃないということを自分自身に証明したかったし
誰のせいにもしたくなかった。
だから、予備校のクラスで誰とも仲良くならなかったし、
というか一言もしゃべらなかった。
話しかけられるのも嫌で一番前の席にいつも座っていたし
昼食も休憩室の隅っこに座って壁に向かっておにぎりを頬張っていた。
一足先に(というか僕だけが遅れているのだけれど)大学に進学した同級生たちから連絡が来ても、全部断った。
おそろしいほど、1人だった。
孤独を極めていた。
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翌春。
第一志望に合格出来た。
受験したところはとことん受かった。
自分に打ち勝ったと思ったし、自分のやりかたは間違っていなかったと感じた。
孤独でよかった、と思った。
1人でも怖くない。1人でもできる。
自分の中で、その思いが確固たるものになった。
だから、それ以降
必要以上に人と群れることはしなくなった。
1人で行動することが好きになった。
この予備校生活が
僕の人生にとってよかったのか、わるかったのかわからない。
実際社会という集団からはじき出されていまここにいるわけだし。
ただ、この1年間がなければ今の僕はないし、
今の僕は、自分のことが嫌いじゃない。
だから浪人できて、予備校生活ができて、今の僕に出会えて、良かったと思っている。
人生の方向性が変わるかもしれない場所を急に奪われてしまうのは
やっぱり悲しいことだ。
ではまた。