鼻の記憶―初対面で相手の目を見れない―
こんばんは
疲れが目に出る、なまものけものです。
今日は初対面の人に会いました。
僕は人見知りなので、ずっと緊張していたせいか途中から頭が痛くなりました。
人見知りだとばれたくないので必死に装ったけれど、目が泳いでいただろうし、なにしろ目線が合わせられなかったので、多分相手にはバレバレだった。
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僕は初対面の人と、なかなか目を合わせることができない。苦手だ。
目線が合うと、一気に心の中まで貫通して見られいる気がして、
変な防御反応が働いてしまう。
ただずっと下を向いているわけにはいかないので
僕はいつも、顔の全体像をぼんやりと見ながら話をする。
まあ、主に鼻です。
鼻だったらずっと見続けてもなんともないし、相手もそこまで気に障らないだろうと思ってやっている。
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ただ、困ることもでてくる。
別れた後、顔が思い出せないのだ。
僕は人見知りながらも、新しい人を知ること自体は好き、という矛盾した人間なので、
名前はもちろん覚えているし、着ていた服、話した内容、声、相手の口癖まで
鮮明に覚えているのだけれど、
一番大事な、顔が思い出せない。
頭の中で、ぼんやりとしたイメージだけが残っている。
だって、鼻ばっか見てたから。
鼻の形とか顔の下半身は、はっきりと記憶にあるのだけれど
顔の核ともいえる目周辺を見ていないがために、全体のイメージががぼやけたままなのだ。
まるで仮面舞踏会。
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きっともっとたくさん初対面の機会を持てばこんな悩みなんてすぐ解決されるのだろう(と信じている)。
ただ、いまのまま生き続ければ、
「"鼻の形"評論家」とか「鼻占い師」になれる道も開けるだろうなと思うと、このまま人見知りでいたい気もする。
ではまた。