「10年」の距離感。―和紙が無形文化遺産へ―
こんばんは
和紙が無形文化遺産になるらしい。
ニュースを見ていたら
職人さんがインタビューに答えていて
見事な職人技を見せていた。
このような「職人技」というのは
やはり後継者不足という問題がつきまとうらしい。
今回の遺産登録をきっかけに、
海外も視野に入れた産業の活性化とともに
後継者育成へと弾みをつけたいと職人さんは意気込んでいた。
「一人前になるには、10年かかりますねえ。」
職人さんは笑いながらカメラにこう語った。
10年か。
*
多分、10年前の僕だったら、
この言葉を聞いて驚愕していたと思う。
「なげーよ」って。
でも今なら、そんなに長く感じない。
むしろ、世界に誇れる技術が10年で身に付けられるのかと思う。
それくらい、「10年」という期間は僕の中でとても身近なものになった。
時の流れが、早い。早すぎるのだ。
*
さっきまで暑かったはずなのに
もう今日は初雪のニュース。
あっという間に10月のおしりが見え
今年もあと2か月。1年が終わる。
桜が咲いて、また暑くなる。
それを×10回。それで10年。
そこまでの道筋に何が待っているのかはわからないけど
ゴール「時」点の距離感は、なんとなくわかる。
13の僕がわからなかった距離感を、24の僕は、つかみかけている。
歳を重ねることは、時の距離感をつかめるようになること
なのかもしれない。
ではまた。