ヘルシーランチが似合う人間になりたい。
こんばんは
今日のお昼は食堂へ。
(最近は食べ物の話多いなあ。)
ショーウィンドウで品定めをする。
日替わり?特選?はたまたカレーかうどんで済ます?
いろいろ迷った挙句、
ヘルシーランチってやつにした。
食券購入して、カウンターへ。
僕の前には、女性2人組がいた。
2人は調理時間がかかるメニューを頼んだようで、
食堂のおばちゃんは僕に
「先、出すから。食券ちょうだい」
って言ってきた。
渡す僕。
おばちゃんはぷいと受け取って、
「ヘルシーでーす!!」
厨房に声を届けるために、結構な声が響き渡った。
おいしく作ってくださいませと僕は心の中で言う。
*
と、別に、ここまでは何ともなかったんだけど
おばちゃんのヘルシーコールを聞いた前の女性2人組が
僕をチラ見してそわそわしだしたんだ。
そわそわっていうか、二人で目見合わせて軽く笑い合ってたと思う。
僕はなんだか状況がわからないけど急に恥ずかしくなって、
料理を受け取った途端に、箸を取るのも忘れて
とにかくその場を逃げるように離れた。
なんとか受け取りカウンターから一番離れた隅っこの席を確保した。
席に座ると、今日は寒いはずなのに、かるく汗ばんでいる自分がいる。
逃げたことによる体温上昇ではない。恥ずかしかったからだ。
おぼんにのったヘルシーランチを冷静に見ながら
ようやく事態が飲み込めてきた。
*
ヘルシーランチって、
遠回しのレディースセットみたいな感じだったらしい。
僕はただ、
メインのおかずの魚料理がめちゃくちゃおしゃれでうまそうだなって理由で選んだけど、
その食堂でいままでみたことのないパプリカのスライスがサラダに紛れ込んでいた。
パプリカのスライスからただよう、レディースのかおり。
僕はオーラはヘルシーな感じだけど
決してヘルシーランチが似合う人間ではない。
そりゃ、女性陣がそわそわしだすのもわかった気がした。
「お前が頼むんかいっ」ってツッコミを入れたくなるだろう。
*
しっかし、うまかった。
期待していた以上の、味だった。
それに、ヘルシーなんでしょ。言うことなし。
だからもう頼まないなんて言わない絶対。
今度は女性が周りにいないときにこっそりと頼もう。
ヘルシーランチが似合う人間になりたい。
ではまた。