香港の気迫を見て、日本の選挙は幸せだと気付いた。
こんばんは
今日は選挙。
投票所には、やはり年寄ばかり。
投票前に、入口にある候補者の掲示物をしばらく眺めていたけれど
僕の後ろを通り過ぎるのは、年寄ばかり。
ほんとうに、若者の投票率が低いことを実感。
って思ったけど、もとからこの地域には若者が少ないから
なんともいえない。
年寄りばかりなのは、いつもの街の風景なのだということを忘れかけていた。
*
香港のデモは、2か月ほどたち拠点が撤去され
多くの若者が逮捕された。
彼らは自由な選挙制度を求めていた。
デモ開始以降、道路を埋めつくす若者の熱気が画面を通しても伝わってきた。
ただ、このデモの終息は、運動自体の終息ではない。
始まりだと思う。
若いリーダーがたくさん頭角を現したし
世界に向けて、香港の現状を考えるきっかけを作った。
これから、これから。すべては、これから。
自由な選挙制度をつかむには、果てしなく困難な道のりだ。
香港のニュースを見ていたからこそ
今回の選挙に対する見方は変わった。
きちんと家族分郵送されてくる投票権。
いろんな政党、いろんな人がうるさいくらいに演説する街頭。
うさんくさそうな新聞全面広告。
嫌な気持ちさえもっていた今までの選挙に対する「当たり前」が
幸せなことなのだと思えた今回の選挙だった。
冷静に考えれば
僕の一票は虫けらみたいなものだけれど
そのわずかな重みは
非常にずっしりとしている。
ずっしりとした権利であり、自由だ。
今回の投票率の低さをテレビで見て
(最低記録更新になるのだろうか。)
海をわずかに隔てる香港の熱気が
日本にはあまり伝わっていなかったのだなと思って
無性に叫びたくなった。
ではまた。