なまもの、けものブログ

70%ニートが、なんてことないことをかくブログです。

『こころ』を読んだ。

こんばんは

 

今日読み終わった本。

 

 

こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

 

 

いつも電車で読書していて、

最寄り駅についたら「じゃあ続きは明日。」

という感じで、それ以外の場所では手を付けないのが普通なんだけど

『こころ』の圧倒的存在感の前に

昼休みや寝る前にも読み進めざるをえなかった。

 

たぶん読むのは3回目。

1回目は高校生。

2回目は大2夏くらい。

そして今回。

 

 

僕の状況は、これまで読んだときよりも

一番堕落して

一番自分に自信が持てずに

一番余計なことを考えてネガティブになっているから

この作品が、ものすごく新鮮で、初めて読む感覚を常に持ちながら

最後のページまでたどり着いた。

 

登場人物に自らを重ねあわせているわけではないけど

これまでとは違った角度から人物を理解できる気がして

読んでいて、沁みる痛さがあった。

でもその痛さが、

どことなく爽やかさをもっていて

つまり痛さが気持ちよくて(僕はMなのか?)、

寸暇を惜しんで読み耽っていた。

 

 

夏頃によんだ『人間失格』もそうだけど

名作といわれるもの、

とくにこじらせている登場人物がでている作品を

今こんな状況の僕が読むと

新鮮すぎて、おもしろい。

ほぼニートになってよかったかなと思う瞬間である。

 

この人生で、あと10回は『こころ』読もう。

心がわかる、その日まで。

 

ではまた。