いい大人が言う「伝統」は「レトロ」に変換してみる。
こんばんは
渋谷区議会に提出された、同性婚についての新条例。
谷垣幹事長は、「伝統的」な価値観で育っているから非常に迷っているという考えのようだ。
たしかに家族関係は社会の根幹ともいえるから慎重にならざるを得ないし、
いきなり国が動くというのは現実的ではない。
議論をするつもりはありませんよ、ということをただ言いたくて適当に理由づけしたのだろう。
でも、「伝統的」ってなんだろう。
伝統的と聞いて、谷垣氏含めたオッチャン世代はいつの時代を思い浮かべるのだろう。
オッチャン世代と触れ合う機会なんて皆無に等しいからよくわからないけど、議員たちの言動を見る限り戦後の成長期を軸にして語られているような気がする。
僕は「伝統」って聞くと、「伝統文化」が最初に想起されるから
一番新しくて江戸時代、一番強いイメージとしては平安時代の雰囲気です。
多分、僕はタテのつながりが弱い地域(家系)で生まれ育ったから
絶対的に古い時代と結び付けてしまうんだと思う。
少なくとも、写真で残っているような時代を「伝統」とはイメージできない。
僕の中の「伝統」の時代では、
おそらく男色が当たり前のように認知されていたと思う。
だから、谷垣氏の「伝統的価値観」にわけがわからなくなった。
最初聞いたときは、谷垣氏が寝殿造の屋敷の庭で蹴鞠する姿を思い浮かべてしまった。
「伝統」ってあいまい。
それほど古くないけど、いかにも古そうにみせかけたいときに口から出てくるのが
「伝統」という言葉なのだと思う。
ただその意味であったら、「レトロ」の方がふさわしいような気がするよ、谷垣さん。
「レトロ」な価値観・・。
少しイタい感じと、固執したい感じもよく伝わってきて、こっちの方が断然いい。
これからは、いい大人が言う「伝統」は「レトロ」に変換して
真顔で受け流そうと思う。
ではまた。