なまもの、けものブログ

70%ニートが、なんてことないことをかくブログです。

謎のスーツケースで、心拍数の無駄遣い。

こんばんは

 

ようやく見つけた空席に座ると

目の前にスーツケースがあった。

ガタンゴトンガタンゴトン

車内の揺れにあわせて、スーツケースが僅かに前後する。

そばには、誰もいない。

 

今日の朝の電車での出来事だ。

誰かが忘れたのか?いやスーツケース忘れるか?

誰かが化けているのか?いやスーツケースに化けるか?

もしや、エスパー伊藤か?

突然出てきて、フラッシュモブ的な、あれか?

 

いろいろ考えだしてしまって、読書がまるで進まない。

すこし怖かったけど

こんな田舎の電車で事件が起こるはずはない。

だって、誰も気にしてないもん。

多分誰のものか、始点から乗っていた人は分かっているのだろう。

けれど、あたりを見回しても皆荷物を持っているし、途中乗車の僕はひとりドキドキしていた。

 

そんなこんなで終着駅に到着。

 

ドアが開くと一斉に乗客がホームに雪崩れる。

みんな、スーツケースをよけて雪崩れる。

まるで、そこにいつもあるかのようなよけ方をしている。

よけ方が自然すぎて不自然だった。

 

誰のものか確かめたくてしばらくスーツケースの目の前に座っていたら

おじさんがやってきてよいしょと持ち上げてホームに降ろしガラガラ去って行った。

一瞬の出来事。

 

なんだよ、普通じゃんかよ。

 

おじさんはドア1つ分くらい向こうに座っていたらしい。

最初はスーツケースとともに立っていたと思うんだけど

空席を見つけて、スーツケースを置き去りにし、自分だけ座りに行った。

通路の邪魔になるからドア付近に置いた、という理由だと思うんだけど

いやいや、邪魔になってもいいから座るとこまで持っていきましょうよ。

朝から本も読めずハラハラしてしまったではないか。

心拍数の無駄遣いをした。

 

 

大学の時、心理学の授業で

なにか電車内で異常(たしかその時は、地下鉄の火災で煙充満、だったような。)があっても

「いつも通り」でいたいというバイアスがかかり

行動になかなか移せずにいることがあるんだというのを習った。

 

今回は地元のローカル各駅電車だったけど

山手線で同じことがあっても「多分大丈夫だろう、みんな普通に乗ってるし」と

思ってしまいそう。

 

日本は平和だからいいけど

最近いやになるほどどこかしらで発生しているテロのニュースをみると

少しは危機意識が必要かもしれないと思った。

 

ではまた。