海外の選挙はおもしろい。
こんばんは
イギリスで総選挙がありました。
事前の世論調査の結果では、かつてないほどの接戦が伝えられていましたが
野党の労働党は議席を大幅に減らし、党首の辞任という結果に終わりました。
調査結果と投票結果が大幅にズレたので
今後原因を調べることになりそうですが
この選挙で、世論調査は「たかが」の調査であることを思い知らされました。
僕がニュースを見ていた感覚だと
世論調査で接戦が伝えられたことに焦ったキャメロンが
ギアを一段階あげて熱弁しまくったのが効いたのではないかという感じもします。
一方労働党の党首は、パッと見た感じでもHATOYAMA臭がして、人気も伸びなかったよう。
そうなると、結局世論調査は影響力が強いことに変わりはない。
世論調査は、有権者以上に、政治家の心を動かすのです。
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今回の選挙で台風の目となったのは
こちらは世論調査とほぼ相違なく大幅に議席を獲得し
スコットランドの選挙区では、ほぼ完全勝利。
昨年にはスコットランド独立投票が実施され、その際には反対多数となりましたが
それからも独立の気運は立ち消えることなく今回の選挙に至ったようです。
独立投票後、新たに党首に就任したニコラ・スタージョンという女性は
選挙遊説でも、党首討論でも注目を集めていて
彼女の活躍が、党の躍進に大きく貢献したと思われます。
そして、今回の選挙で一番の目玉となったのが
そのスコットランド国民党から出馬した20歳の大学生マリ・ブラックさんが
労働党の重鎮を破って当選したことでした。
日本で言う「姫の虎退治」みたいなもんでしょうか。
日本の姫はその後あっけなく消え去りましたが
マリさんには頑張ってほしい。
日本と同様、イギリスも若者の投票意識が高くないので
こうした若い政治家が活躍することで、若者全体の政治への関心につなげてほしいです。
日本も、選挙権の引き下げを議論するばかりでなく参政権の引き下げも検討すれば、政治が活性化するのではないか、と単純に思ってしまいましたが、
途端に脳裏に杉村太蔵がよぎったので、難しいところですね。
就活中ということもあって
イギリスの選挙について踏み込んで調べたり、考えたりしたことは初めてだったのですが、非常に面白かった。やっぱりどこの国でも政治家は、ウラがありそうな顔をしているものですね。
また、選挙の争点=国の抱える問題点でもあるのでイギリスという国への理解が深まったいいチャンスになりました。
世界の選挙、今年ではミャンマーでもあるらしいので
これからもアンテナを張っていきたいと思います。
ではまた。