さっしーおめでとう! ―AKB総選挙と仏頂面面接官―
こんばんは
「全国の落ちこぼれのみなさん!」
ハイッ!!
反射的に返事してしまった。
AKB総選挙、投票してもいないのに毎年見ている。
5万票あればいい線いくのかふむふむ、とか
こいつ自分の涙待ちのために長く話してるな、とか
紅葉紅葉紅葉紅葉紅葉!、とか
ファンでなくても見ていて楽しい。
さっしー、強かった。
スピーチも、ずばぬけてエンターテイメントになっていた。
愛される、というより、憎めない、という点が彼女の魅力なんだろう。
ファンでないけど、
さっしーが王者の椅子に座ったとき、
丸く収まったなって勝手に思えた。
スピーチで、
落ちこぼれのみなさんに向けてメッセージを送っていた。
僕は、自分も頑張んなきゃなって素直に思えた。
「指原とか、落ちこぼれの部類に入んないでしょ」とか思っちゃう人は、
たぶん本当の意味で落ちこぼれていない幸せ者だ。
ああやって、あの晴れの舞台で、落ちこぼれに対してきちんと言葉にできているというそれだけで、手放しで賞賛に値する行動だ。
と、僕は思う。
彼女の言葉に、元気をもらった。
彼女の泣き顔が、明日の活力になった。
あれれ、やっぱり指原莉乃ってすごいアイドルかもしれない。
*
今日は面接でズタボロにされた。
準備して臨んだつもりだったけど、「つもり」でしかなかった。甘かったな。
ただ、あの仏頂面で難攻不落の面接官に対して、
いつも通り振る舞える者がどこにいるというのだ。
きっと、今日が土曜だからいけないんだ。
採用面接のために休日出勤を強いられて
一日何十人とクソ学生の話を聞かなくてはいけないのだ。
きっと、あのおじさんはAKBの大ファンで、
(たぶんたかみなファンだろう。)
本当は総選挙のために福岡まで応援にいくはずだったのに、
一日前に担当の者が都合が悪くなって代打で駆り出されて
泣く泣く面接官になったんだ。
きっとそうなんだ。
最後の総選挙の感動的なスピーチを会場で見届けられずに、
際限なくやってくるアホ学生の滑稽なスピーチを1日中聞かされたんだ。
そりゃ、仏頂面なるわ。
だから無愛想だったんだ・・・。
だから無愛想だったんだ・・・。
・・・。
さっしーおめでとう。
そして、
採用面接は平日にやろう。
ではまた。