反省の色
こんばんは
いま話題の本。
僕の家の近くの本屋では
平積みしてあったけど
マンガみたいにビニールがかかっていた。
その透明なフィルム一枚に
本屋の意思が感じられる。
ちょっと近くの雑誌コーナーに移動して
どんな人がその本を手に取るのか観察していた。
「事件を知らない世代にも知ってもらうため」という目的は叶えられていないように思われる。
中高年層ばかりが手に取っていた。
僕がいる間は誰も購入していなかったから
ニュースで週間販売ランキング1位と聞いてたまげた。
*
中高年層ばかりでよかったと思ってしまった。
もし、あそこで
10代前半の子どもが本を手に取っていたら。
僕には、その子がタバコを手にしているようにしか思えない。
ちょ、ちょっと待とうか、と言いたくなる。
ネットにはドラッグレベルの情報が転がっているけど
それと今回の本を買うことは、まるで違うことのように感じられる。
紙の、本のプレミア感だろうか。
あの厚さだろうか。
あの表紙の白さだろうか。
読んでないけれど、
本の表紙はせめて真っ黒にすべきだったのではと思う。
読んでないけれど、
狙ったような、あの白さは、嫌いだ。
ではまた。