せめてもの償い
こんばんは
今日は月曜からおやすみ。
机を整理していたら
キャップがきちんとしまっていない細いマッキーが引き出しからでてきた。
キャップが開いていることに気づいた瞬間「ごめんなさい」と謝った。
いつからここにこんな状態で放置していたのだろう。
じっとりとした天気だったのに
ペン先は、カサカサだった。
試しに書いてみた。
最初の数ミリは正しく紙を黒く染めたけど
すぐに、カサーッを奏でる楽器でしかなくなった。
何かを書ける、ということがペンの定義なら
もうこのマッキーは、マッキーだけではペンにはなれない。
仕方がないから、せめてもの償いで
この楽器を、カッサーと名付けることにする。
*
僕は中途半端な性格だ。
いろいろなことに手を出すのはいいけれど
そして「やりきった」と思うところまでやっているつもりなのだけど
ふと客観視してみると中途半端であることに気づくことが多い。
このカッサーもその一例。
きっと何かを書いて
やった!と達成感に満たされて
ペンのふたをきちんとしめたつもりで
おやつを取りに台所にでも行ったのだろう。
しめたつもり、でも現実はしまってなかった。
だから、カッサーが生まれてしまった。
すべては自分の責任だ。
仕方ないから、せめてもの償いで
そっと筆箱に入れて明日から持ち歩くことにした。
ではまた。