「『火花』1時間かけて立ち読みしたけど、つまんなかった」って・・・
こんばんは
話題の『火花』。
売り切れている本屋も多いようで、なによりです。
本屋にもっと人がくるようになってほしい。
たぶん、街の小さな本屋に残っていたりもするから
こういう機会に、そういうところにも訪問してほしい。
みんながどんなふうにこの作品を読んでいるのか気になって
ツイート検索してみたんですが
「1時間かけて立ち読みした~」
って抵抗なく言ってる人が複数いて
変な気持ちになった。
火花は短編だから、1時間もあれば読めてしまうけれど
まるまるひと作品を立ち読みで読んでしまうってなんなのだろう。
読んでくれないよりは、興味を持ってくれただけマシなのかなと思うけど
それで「つまんなかった」とかいうのは
筋が違うんじゃないかと思ってしまう。
それに、最近はカフェを併設している本屋も多く
コーヒー一杯で座りながらタダ読みする者も多いという。
一見おしゃれなようで、やってることは全然オシャレじゃない。
一銭も本屋・著者・出版社にお金が行かないじゃないか。
外で購入した飲食物の持ち込みは禁止なのに(これは衛生面からだけど。)
本屋から拝借した本の持ち込みが推奨される世の中ってなんだろう。
僕がそういうタイプの本屋にいくときは
雑誌や旅行ガイドを見ている人が多い。
それだと、そこまで抵抗はないんだけど
単行本、しかも小説となるとすごく違和感がある。
うまくいえないけれど、
読むにあたってのガッツリ感が、その違和につながっている。
本に興味を持ってもらって
本屋に人を呼ぶために、
業界をあげて、敷居を低くする活動が行われているけれど
(今回の受賞はその活動の1つと言う人もいる。)
敷居を低くしすぎやしませんか。
又吉の受賞には文句ひとつないけれど
それで本屋にいっぱい人がくるのは最高だけど
立ち読みやら座り読みやらで全部読んで、
かつ「つまんなかった」とかいう奴は、なんだか許せない。
ではまた。