「あの、以前どこかで会ってませんか」
こんばんは
今日の説明会でとなりに座った人が
「あの、以前どこかで会ってませんか」
と僕に声をかけてくれた。
僕は、相手の名前がぴんとこない。
いいや、インプットした記憶がない。
はじめましての相手にしか見えなかった。
その人は、僕と同じ授業を大学でとっていたらしい。
授業名を聞いて、僕はほとんど心ここにあらずで受けていた授業だとわかったから
その人のことを覚えていないのも無理はない。
*
でも、しばらくして僕の人生での失態だと
非常に悔しくなった。
僕は人の顔と名前を覚えるのが得意な方だと思っていた。
そして、その記憶がなかなか消えないという点もウリだった。
相手が僕を知っていて、僕が相手を知らない。
こんな経験、初めてだった。
とんでもなく申し訳なくなった。
*
人間関係の範囲が狭くても
年をとればとるほど出会う人の数は増えていって
容量をこえかけている。
普段から広く浅く付き合う人は
そもそも容量がでかいうえに、
容量からもれた人の事を容赦なく切り捨てられるのだろうけど
幼い時から狭く、狭く生きてきた僕は
容量がこえることが、こわい。
わすれるひとがでてくることが、こわい。
ま、そのうち
わすれたことすらわすれるくらいになるんでしょうけどね。
でも、できるだけ人を覚えていたいから
社会で働く前に
この容量を少しでも増やしておきたいとおもう。
そのために、なにしよう。
脳トレとかやればいいのかなあ。
ではまた。