わけわかんないことを
こんばんは
歴史をうつす一枚の写真。
歴史をつくる一枚の写真。
歴史をかえる一枚の写真。
そんな一枚になるであろう写真を、今日見た。
舟で渡ろうとするも失敗した難民の子どもが
亡骸となって海岸に打ち上げられた写真。
見た瞬間、視点が遠くなる感覚があった。
反射的に、目をそむけたくなった。
ピューリッツアー賞を受賞した「ハゲワシと少女」を見たときの衝撃に匹敵する。
本当に、本当に
こんな状況が、おなじ空の下で起こっていることなのか?
うそだろと思いたくなる。
彼らはなぜ命がけでヨーロッパを目指すのか。
その場にいては殺されるからだ。
うそだろと思いたくなる。
必死で逃げてきても
寝る場も食料もなく入国を制限する国がある。
うそだろと思いたくなる。
*
うそだろと思いたくなることばかりで
やっぱり全部うそでしたといってくれ、と思う。
けど、本当らしい。
自分の命を守るためだけに一日を使った人が、
9月4日もたくさんいた。
バイトで少し失敗したからといって落ち込む僕が
うそだろと思いたくなってきた。
*
絶望的な貧困、絶望的な格差、
これを引き合いに出して、
「じぶんはしあわせだなあ」と思いきるのも
なんだか違う気がする。
自分に、この安定に、甘えることになると思う。
でも無関心はいけない。
「知ることが大事です」とはいうけれど
知ったら知ったで
なにもできない自分の無力感に襲われ
ただ、ただ悲しむしかなくて
そして1年後には忘れているんじゃないかと怖くなり。
もう、わけわかんなくなる。
わけわかんないことが起きてるから
わけわかんなくなるんだ。
わけわかんなくなること、
なんで起きちゃうんだろう。
たぶん
わけわかんないことをされた人が、
復讐だーって
わけわかんないことを仕返しているんだ。
だれが最初に
わけわかんないことしたんだ。
ぼくですか。
あなたですか。
結局わけわかんないから
ぼくは一生わけわかんないことをしない。
されても、しない。
それだけしか、できない。
それだけ、する。
ではまた。