おでこに謎の赤線
こんばんは
朝起きて顔を洗っていたら
昨日の自分の顔とは少し違うことに気づいた。
なんだか、赤い。
おでこにくっきりと二本の赤線が残っているのだ。
眉間の上あたりに、3cmほど並行に2本走っている。
こすってみたが、落ちない。
洗顔料を馴染ませても、落ちない。
地縛霊さんがいたずら書きしたわけではなくて
皮膚内部からくるもののようだ。
*
朝ごはんを食べながら
いつ、こんな線ができる場面があっただろうか考えていた。
昨日は普通の生活をしていた。
誰かに殴られたわけでも、電柱にぶつかったわけでもない。
夜も、いつもと同じように安定したベッドですやすやと眠っていたはずなのだ。
おかしい。なんでだろう。
*
このまま疑問が解決しなくても、
一日の生活が始まれば忘れてしまうだろう。
もしも、その赤線がすぐに消えていたなら。。
日中は赤線の様子を確認していなかった。
もうそのときには、おでこのことなんて意識していなかったし
前髪で隠れていた。
でも帰ってきて顔を洗ったら、まだあったのだ。
眉間の上に、並行に走る、二本の赤線。
なんでだよ。なんで消えてないんだよ。
結局原因も思い当たらないので、
その二本を斜めに赤ペンでつないで
ハリーポッターみたいにしてみようかな、
とか考えてみたけど
無理だ。
明日は面接なのだ。
前髪あげて額をばっちりみせちゃう予定なのだ。
たぶん、面接官との距離は3m以上あるし、
おじさんだと視力の問題もあるから
たった3cmの赤みなぞ、気にも止められないだろう。
問題は自分の心理面である。
吹き出物ができたときと同じように、いやそれ以上にテンションが下がりそうだ。
鏡を見たら、なんだか笑ってしまうもの。
明日には消えてるといいなあ。
額の傷とともに生きてきたハリーの気持ちが
少しわかったような気がした。
ではまた。