たまねぎのにほひ
こんばんは
朝、鼻がかゆいなって指でかいたら
「うわ、くさっ!」ってなった。
昨日玉ねぎをたくさん切ったからだ。
家族が勢ぞろいしたので、しょうが焼き定食を振る舞ったのです。
一生懸命洗っても、一晩寝ても
まだほのかにかおる、たまねぎのにほひ。
たまねぎの量は一個半で、
普通に切るなら、そこまでにほひはつかないんだけど
昨日0.5個分はすりおろしたのです。
おかげで肉は大層やわらかくなったけど
皮膚にたまねぎのエキスが浸透してしまった。
*
親指をくんくんしながら
レストランでのアルバイトを思い出した。
僕は学校終わりの夕方から10時くらいまで働いていて
お客さんの料理を出しながら、仕込みもする。
レストランっていってもファミリーな感じだから
店でやることは簡単。
玉ねぎに関していえば、
3mmに切ってチン、だ。
ね、簡単でしょ。
でも量が量なのだ。
何十個も切っていたら嫌になる。
本当は各時間帯の人がやればいいんだけど
サボり癖の多い人たちばかりで
夜にまとめてやることが自然になっていた。
大学の青春の1コマで、僕は指をたまねぎ臭くしていた。
「こんなんじゃ、モテないよ」って思いながら
指をたまねぎ臭くしていた。
*
そんな目に沁みるようなメモリーを引きずり出してしまうから
スタバとかでバイトすればよかったなーって思う。
でも、
まさしく「お店」レベルのキャベツの千切りと玉ねぎスライスが出来るようになり
昨日も家族に喜んでもらえたので
これはこれでいいのかな。
人生に無駄な時間なし、か。
ではまた。