意志の強さに勝ち負けはないから。
こんばんは
下町ロケット、おもしろかった。
もうなんだかくどくて飽きてきた半沢演出はさておいて、
阿部寛の熱弁は見ていてジーンとした。
意志の強さは、人の心を動かす。
来年の理想の上司のランキング上位は間違いなしかも。
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今日テレビを通して意志の強さを感じたことがもう一つあった。
昼に放送していたザ・ノンフィクション。
ひねり王子、白井健三選手の兄にスポットをあて
現実と夢と未来に葛藤するものであった。
まず、この企画が成立したことがすごい。
僕がもし、この兄の立場だったら、
ぜったいに引き受けたくない。
とくにこの兄は、人に本音を出さない性格であったので
今回の取材は、本当に勇気ある決断だったと思う。
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白井家は体操一家で男三人兄弟。
長男は実業団、三男は天才と称されて活躍し、
今回スポットライトを当てられた次男は
活躍する二人の間に挟まれる形で体操を続けてきた。
体格が大きいこともあり
なかなか実績がついてこなかったという。
勝負の世界のあからさますぎる順位づけに揉まれながら
それでも前を向いて日々練習に取り組んでいる努力家だ。
僕が彼の苦しさを感じたのは
白井家の家の中の様子だ。
リビングの壁を覆い尽くさんばかりの
メダルや写真の数々。
兄や弟の増えていくメダルが、
彼の心を少なからず押しつぶしていただろう。
兄弟と自分を比べないなんて、絶対できない。
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彼は最終的に自分の思いをきちんと親に伝え
自分の進む道を、自分で切り開いていった。
そこには兄弟に干渉されない、
誰よりも輝いている強い意志があった。
その姿を見て、
感動と同じくらい自分のなさけなさを思い知らされ、泣きそうになった。
僕は彼よりも何百倍もゆるい環境の中で生活しているくせに
なんだか都合の悪そうなことから全部逃げ出そうとしている。
自信がないからだ。意志が弱いからだ。
でも、このままじゃいけないよな。
僕も彼のようなまっすぐさを忘れずに明日からがんばっていきたい。
ではまた。