もうオセロなんかやめたい。
こんばんは
フランスが、
報復の空爆をしたというニュースを聞いて
これが何往復目の報復になるのかと
流れる血を悲しく思った。
まるで、勝負がつきかけたオセロ盤のマス目が
何度も何度も拡大していっているようだ。
新たなステージで
大きな権力が、なりふり構わず
それぞれの正義を主張して
表に返し、裏に返し、するたび
罪のない人までもが、命を奪われていく。
それは、必要不可欠な犠牲、なのか?
このままマス目が拡大していけば
いつか地球全部が、まるまる呑み込まれてしまうのではないか
そんな恐怖がある。
いや、もうすでに僕が座っているこの場所にも
きっと、マス目は引かれている。
そんな恐怖がある。
*
ニュースを見ていると
パリが、もう本来の姿を取り戻しかけていることに驚いた。
日本の取材班も自由に行動できていたし
多くの人が外出しているように見受けられた。
シンボルであるルーブル美術館も、再開するらしい。
自然のことなのか、それとも強がりなのか。
ただ、今月末には国際会議が開かれるから
そこに照準を合わせざるを得ないのは間違いない。
けれど、
もうオセロなんかやめたい、と
誰かが叫べる雰囲気が、余白が、
すこしでもあればいいなと思う。
ではまた。