嵐が去った夜に、きっと聞こえる葉っぱの声。
こんばんは
今日はぶったまげ~な天気でしたね。
昨夜は震えながら寝たというのに、
今朝は窓を開けると、ものすごい風雨
そして熱風が部屋に吹き込んできた。
なんじゃこりゃ~、
と慌てて窓を閉めると
窓全体が曇っていることに気付く。
なぜ窓を開けたかというと
開けなければ外の様子を確認できないほど
窓が曇っていたからだ。
手でフキフキするか、、と窓に触れるも
ヤツは極限まで乾燥していた。
そう、部屋の中の温度より
外気の方が暖かいために
窓の外側に結露ができていたのだ。
内からもがいても、もがいても
決して消えない、その白濁。
どうにもならない心の状態を表しているよう。
扉を開け、外の空気に触れると
すうっと消えていくというところまで似ていた。
*
夜まで上着要らず、
調子に乗って帰りは歩く距離を増やしたけど
下をみると寂しい気持ちになった。
落ち葉が、枝が、大量廃棄物の山のように
地面を覆い尽くしていたからだ。
黄色い落ち葉をみると、
ぼくはいつも「葉っぱのフレディ」の絵本を思い出す。
今日の暴風雨に耐えて、まだ枝にしがみついている葉っぱ。
落ちて、濡れて、踏みつけられて、葉脈しか残っていない葉っぱ。
この幾千もある葉の一葉一葉に
人生、いや葉生があると思うと
自分の悩みなんか贅沢すぎる。
*
風もおさまった静寂の夜に耳をすませば
さっき僕が家族とした「吹き飛ばされそうだったよー」なんていう会話が
その葉たちからも、きっと聞こえてくるはずだ。
一週間おつかれさまでした。
ではまた。