鍋の素特集で紹介される「鍋キューブ」、それがテレビの闇
こんばんは
マツコの知らない世界、今日は鍋の素特集だった。
テンション高い五十肩おばちゃんレイコとマツコのやりとりは
鍋よりもいい味をだしていたかもしれない。
*
わが家でも鍋の素はよく使うし、スーパーで商品を見たこともあるんだけど
さすがは達人、
ドメジャーなものを避けて、あまり知られていないけれど絶品の素を紹介していたと思う。
ただ1つを除いては・・。
数々の変わり種ラインナップのなかに、
王道も王道、超メジャー級の、味の素鍋キューブがしれっと紹介されていたのである。
どんな「穴場」の商品が紹介されるのかウキウキしてみていたのに
なんだよ、知ってるよこんなもん、と落胆したのは僕だけではないはず。
せいぜい特徴は固形であることくらいだから、
マツコも「おふくろの味に近い」としかコメントができていなかった。
手作りの「鍋奉行エプロン」をしたレイコも、
こんな超有名企業の看板商品を紹介してなんだか消化不良気味の顔。
番組のテイストからいっても、ちょっと違和感のあるチョイスだった。
そもそも、マツコの知らない世界っていうけど、絶対知ってるよねこの商品。
「でも、やっぱり固形にしているのは画期的だから選ばれるのもしょうがないかー」
と思って番組をみていると、僕のもやもやが一瞬に解決する瞬間が訪れた。
「鍋キュ~ブ! AJINOMOTO♪」
そう、CMで味の素の鍋キューブが流れたのだ。
これで納得。番組はスポンサーさんなしには成立しないからです。
つまり、鍋特集でこの商品を紹介しないわけにはいかないのであります。
むしろ、この「鍋の素」企画自体が味の素側から発案された可能性だって高い。
きっとライバルであるミツカンとかエバラ(「プチッと鍋」だってすごい発明だよ!)のものはご法度だっただろう。
幸い、中小企業レベルの商品と「穴場」感がマッチしたからよかったんだろうけど。
もやもやは解決されたけど、番組の成り立ち自体にまたもやもやする結果となった。
せめて、あえて鍋キューブではなくて別商品のCMを流すくらいの配慮があったほうが
「どーせスポンサーだから紹介されたんでしょ」っていう疑いを消費者に強く感じさせなくて済んだはずだ。
エンブレム問題で、広告業界にはコネとパクリが横行する極悪社会のイメージがあるので
たぶんテレビ番組にもドロドロとしたものががんじがらめになってできてるんだろう。
ま、鍋キューブ美味しいからいいんですけどね。
五時に夢中でマツコは天塩さんに盛んにアピールしているのだから、
この番組でも鍋キューブが出てきた時に
「鍋キューブ!!!味の素さんありがとう!!」
とカメラに向かって叫んでほしかったなあ。
ではまた。