男ともだちに嫌われる勇気
こんばんは
ザッカーバーグの真似をして今年は「2週間に1冊本を読む」という目標を年初に立てたのですが、今月上旬にはやくも崩れ去ったので、「1カ月に2冊以上本を読む」とあいまいな感じに目標を設定しなおしました。一年間続けていくわけですから、ざっくりとした目標の方が心理的にも負担が少ないです。
今月は2冊読みました。
どちらも、すこし巷の「旬」を過ぎた感のある本ですが。
①千早茜『男ともだち』
前回、いや前々回くらいに直木賞候補になった作品で、候補作のラインナップがテレビで映った時に、この表紙が一番好きだったので読んでみたいなと思っていました。
僕は男なので女からみた「男ともだち」の語りはとても新鮮で、どうなんだろう女性は主人公・神名に共感するのだろうかと、反応をうかがい知りたくなるほど主人公の「男ともだち」観は突き抜けていた。
それにしてもハセオはかっこいい男だった。ハセオだけをみて「男ともだち」の存在をどうこう議論できるのかどうか、わからない。彼女にとって、「男友達」ではなく「男ともだち」としてのハセオだったことは確実だ。
②岸見一郎,古賀史健『嫌われる勇気』
最初「嫌われる男気」かと思って、本当にそうだったら即買いしていたかもしれませんが、話題のアドラー心理学をギュギュッと詰め込んだ(らしい)大人気の本。
「哲人」と「青年」の対話で構成されていて、とても読みやすかったです。とくにこの「青年」はすこし僕に似た要素を持ったヤツだったため、中盤からはこの青年の主張を応援しながら読んでいました。
後半になるにつれて青年が急速に理解力を上げアドラー信者になるあたりは、さすが「生き方ハウツー」本だなと思いましたが、これも読者から「嫌われる」ことなど厭わないというメッセージなのだと好意的に受け止めます。
一番参考になったのは、「貢献」のとらえ方です。
周りの人が言うことなすことが「偽善」に見えてしまいがちな人とかは、読んでみたら発見があるかもしれません。
ではまた。