「放っておく」応援があったっていい。―錦織圭選手―
こんばんは。
チリッチって、向こうの言葉で何を意味しているのだろうかと一日中考えていた
なまものけものです。
錦織選手、すごかった。
海外でも大きく取り上げられており、とくにアメリカなんかでは
「ケイ」コールがすさまじかったことからもわかるように、賞賛しきりです。
朝テレビをつけたら、各局速報をやっていて(選挙かと思いました。)
TBSが点数まで細かく出していてよかったのだけれど、
TBSらしく、テロップが頻繁に消えるので
TBSと他の放送局をガチャガチャ変えながら
見えぬ遠いケイを応援していました。
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一夜明けても当然疲れは癒えないけれど
各局のインタビューに出ずっぱりで、本当に休む間もなくという感じ。
で、インタビュー見ていて思ったんですよね。
「普段は相当シャイだな」と。
ちなみに僕はザ・シャイボーイで、
初対面場面なんかたまったもんじゃなくて、
出会って5秒で「けものくん、シャイでしょ笑」
という言葉をかけられます。
そんな僕と同じにおいがしたんですよね。画面を通してでも。
受け答えの感じとか、ぎこちない笑顔とか、終わり際にたくさんお礼言っちゃうとことか、おじさんに「好青年だねえ」と薄っぺらく解釈されちゃうとことか。
プレー中は僕と同じにおいなど一切感じなかったけれど
多分コートを下りた「錦織圭」という人間は、僕と同世代の人間にすぎない。
そして、
僕と同じ雰囲気を感じたので、
重圧を武器にできるかどうかということは置いといて、
重圧を深く受け止めてしまうタイプだと思う。
この根幹の部分は、メンタルトレーニングで容易に変えられるものじゃない。
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そう考えると、
錦織選手はアメリカを拠点にしているのはとてもいいことだ。
「錦織やばい!!日本人サイコ~」
なんて言葉にまみれることなく、また次に向けて練習に打ち込めるから。
日本人はタイムリーな(勢いづいている)話題に対しての
盛り上げて―盛り上がってー盛り上がってー、すぐ引く。
という姿勢が徹底しているので、相当図太くないとスターは生きていけない。
だから、日本に拠点を置かない方がいい。
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しかし、この日本人(といっても一部だと思いますが)の
「盛り上がって楽しんで、すぐ解散!!アー楽しかった」
っていう自己中心的応援パターン、そろそろやめてもいいかもしれません。
「放っておく」応援があったっていい。
もちろん、放っておくといっても完全無視ではなくて
陰からこっそり見守る、そう、星明子のように。
というか、
「放っておく」応援がいいんじゃないんですか、なんて提案しちゃうあたり
僕はどこまでもシャイボーイなんだなと自覚しました。
そんな、月がきれいな夜です。
ではまた。