汗は嘘をつかない。
こんばんは
今日は冷える思いをしました。
すべては、汗のせい。
*
僕は、いつも考えてしまいます。
なぜ、汗は遅れて出てくるのか、と。
今日は散歩日和だったので
散歩をしがてら、本屋にいきました。
周りの風景を見ながらルンルン
すれ違う人を感じながらルンルン
散歩をしているときは、まったく汗をかきません。
心と体には、すがすがしさしかない。
でもなぜか、本屋に到着して本棚を眺めているときに
身体が汗ばんできます。
あのすがすがしさはどこへやら。
皮膚も、内臓も、とても熱くなっている。
ハンカチを出す行為も
ぬぐう行為も
ハンカチを手にもって本屋を回るという行為も
本当にテンションが下がる。
せっかく面白い本屋に行けたのに
ジトジトな思い出になってしまった。
*
僕の理想は、
行動と同じように汗がかけること。
活動しているときに
体が熱くなって汗ばんだりして、
静止したら、
ぴたっと火照りがひいて汗も止まる。
でも難しい。無理だ。
汗っかきの僕には、なおさら難しい。
汗っかきだけでなく
冷房弱い病の僕にはさらなる試練が待っているわけで。
静止状態で汗ダラダラのまま
冷房の効いた場所に突入し
寒くなる。震える。だるくなる。風邪をひく。
もう、打つ手なし。
汗をコントロールできたら、ちょっとは幸せになれる気がする。
まあ、無理なんだけど。
*
同じしょっぱい体液でも、
涙は(少し)コントロールできるんだよなあ。
涙こそ、コントロールできなくていい。
その方が、
騙されることも、騙すことも、感情にうそをつくことも
変なセルフカタルシスみたいなものも
この世からなくなるのに。
ヒトが、もっと正直になれるのに。
なぜヒトをつくるときに
汗を制御不能にして
涙を操作可能にしたのだろう。
いじわるだ。
僕はいじわるな身体で、
いじわるな世の中に
生きているらしい。
ではまた。