サプライズ嫌いだからなのか、歳を重ねるのがこわい。
こんばんは
めちゃイケでどっきりをやっていた。
たかみなの涙のパワーに飲み込まれそうになったり、
若いときの感受性の豊かさをうらやましく思ったり、
最後には、嘘であっても波乱は絆を固くするなあとしみじみした2時間だった。
ドッキリといえば
サプライズっていうのが世の中的には普及しているものだと思うけど
僕はサプライズをされるのが苦手だ。
両親に聞いた話だが、幼稚園のころ
お誕生日だから食事にいこうと言われ家族でレストランへ行ったとき。
一通り食事をした後
突如照明が真っ暗になり
火がゆらゆら踊っているケーキをもった店員軍団がテーブルを囲んで
大声でハッピーバースデーを歌った。
ケーキが無料でもらえるからということで
両親が内緒で店に頼んでいたらしい。
普通の子どもだったら
笑顔で火を吹き消してキャッキャいうのかもしれないが
人見知りの僕は違った。
ギャーギャー泣きながら
「やめてーやめてー」と母親の袖を強く握りしめていたらしい。
ろうそくの火は、火の元を消火するように即座に吹き消した。
にっこり笑顔を永遠に残すための記念写真サービスも
僕にとっては地獄だったのだろう、
変なキラキラした帽子を被らされて
泣きはらして真っ赤っ赤な顔の写真が自宅に残っている。
*
サプライズを傍から見るのも好き、仕掛けるのも好き
だけど自分のことになるとやっぱ何年たってもだめだ。
感動よりも、恥がまさってしまう。
恥、と感じるのは
根本的に、
変におだてられたり、もちあげられたりするのが苦手だからだろう。
若いうちはいいけれど
年齢を重ねると困ったことになりそうだ。
「年上は敬う」っていうのはいいけど
敬い方に難ありな人が多い世の中だと思うから。
歳を取るのが怖い。
歳を重ねても、多少偉くなったとしても
サプライズなんかされない、おだてもされない
下っ端雑草人間でいたい。
ではまた。