ハイレゾの衝撃 ―尾崎豊『Forget-me-not』―
こんばんは
今日は帰り道、電気屋によりました。
お目当てはスマホケースだったのですが、お気に入りが見つかりませんでした。
せっかくきたから最新家電でも見てみるかと思い
中国人ひしめく店内をちょろちょろ動き回ってきました。
4Kテレビで奇妙なほど奥行きのある映像を眺めたあと、となりの音響機器へ。
正面にでかでかとハイレゾ体感コーナーがありました。
たしか、ソニーだったと思います。
ハイレゾは未体験だったし、空いていたので耳に当ててみることにしました。
僕の初体験、そこから流れてきたのは尾崎豊でした。
ミドルエイジ以上を狙っているので、視聴曲も松田聖子とか、美ぽ輪、いや違うミポリンとか、往年のカリスマ性を持ったアーティストの曲ばかり。
その中で、前に聴いていた人が停止ボタンを押していなかったためにたまたま僕が耳にあてたときは尾崎豊だった。
すごい、すごすぎる。なんだこのクリアな声は。まるで目の前で歌っているみたいじゃないか。
尾崎ファンでもないのに、むしろ尾崎豊の曲なんていままでちゃんと聴いたことなかったのに、自然にテンションが高くなる。
オールナイトニッポンを初めてradikoで聞いたときの衝撃に似ていた。
声が、生きている。触れそうなくらいに、脈打っている。
店内に流れる「デンデンデンキハ~ヤ~マダカナ♪」の存在を忘れ去るくらいに聴き入ってしまった。
数分もしないうちに、曲の途中から聴いたこともあって、あっという間に終わってしまった。
すぐさま戻るボタンを押して、もう一度最初から。
そこで初めて曲名を見た。『Forget-me-not』。
尾崎世代の方すみません、僕は曲名すら聞いたことありませんでした。
ハイレゾは、楽器の音までとてもきれい。
イントロのピアノの音が、柔らかい。ドラムのシンバルが、変に響いてこない。
それに、何を置いても声がいい。
囁くような声が、かすれた声が、鼓膜の上を滑ることなくしっかりと奥まで震わせてくれる。肉声、というけれど、本当に肉肉しかった。
ハイレゾ初体験だけど、尾崎ファンでもないけれけど、尾崎豊の声はハイレゾでこそ真価がわかるのではないかと直感した。
結局、4回くらい聴きました。
誰も来なかったということもありますが、時間を忘れていた。
高すぎて買う気は起きなかったけど、金ありあまるミドルエイジ以上にはおすすめなんだと思う。
『Forget-me-not』、大好きになって今も聴きながら書いてるんだけど、というかもう歌詞見ないで歌えるんだけど、
やっぱハイレゾの衝撃はすごかったなと思い直してる。
でも、普通の音でも全然かまわない。僕にはこれでも十分。
尾崎豊に、心を奪われそうだ。
ではまた。