もっとネガティブなニュースが増えてもいいと思う。 ―首相官邸にドローン落下―
こんばんは
ドローンのニュースを見て、
小説とかでよくある「これからおこる大事件の予兆」的な雰囲気があったので
少し怖くなった。
ドローンなんてずいぶん前からあったわけだし、
今年初めにはホワイトハウスにも侵入してしたわけだから
警備体制にドローン対応を盛り込む時間は余裕にあったわけだ。
でも、やすやすと着陸してしまった。
やっぱり「事件になってから、対応する」っていうのが
常識になっているのかなあ。
事件になってからじゃ、遅いと思うんだけど。
こういうことが起こったから考えたのだけど
メディア側のこれまでの「ドローン」の扱い方にも
少し問題があったと思う。
テレビとかでドローンを紹介するときには
決まってエンタメ分野とかでいい面ばかりを取り上げていた印象があって、
すごいきれいな景色が撮れました、とか
パフュームのPVが話題になりました、とか
災害に役立ちます、とかとか。
一方、アメリカとかでは
軍用ドローンを実際に使用しているから
無人機が紛争地帯で人を殺していることが日常的に報道されているわけです。
だから少なくとも、日本に比べれば
ドローンが「兵器」になりうるという認識が高いと思う。
今回着陸したドローンと軍用じゃ規模も種類も違うけれど
それでも、
こういう「兵器」としてのドローンの一面をもっと報道していれば
国民の関心も、警備体制も、対応できていたのではないかと思う。
*
お天気コーナーでは、雨とか雪の予報は
「最悪の結果」を見積もっている気がするのに
政治とか、社会とかのニュースでは
「最善の結果」を報じたがっている気がするので
そのギャップがいつも気になる。
もっとネガティブなニュースが増えてもいいと思う。
ではまた。