内閣改造に必要なのは、「クラス替えのドキドキ」だ。
こんばんは。
すっかり秋の虫が鳴くようになっている今日このごろ、
気付けば今月ももう残りわずか。
小中高のみんなも、もういくつ寝ると学校です。
3学期制の学校では、夏休みが明けると2学期。
僕は、行事が多い2学期が一番好きです。
ただ、学期始めだけを比べるなら、断然1学期。
それは、クラス替えというビックイベントがあるから。
担任の先生やクラスメイトを予想しながら登校するワクワク感、たまらなかったなあ。
僕のいた中学校は、
登校して、全員集まったところに先生たちが来て名簿を張り出していた。
張り出される瞬間、みんなの鼓動が下駄箱で共鳴していた。
その雰囲気も含めて、好きだった。
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クラス名簿が発表されると、クラスに仲がいい子がいるかどうかがまず確認する。
ただ、その後は人それぞれ見るポイントは少し異なるだろう。
運動できる子は、クラスメイト走力を確認するし、
歌の上手い子は、指揮者と伴走者の候補となる子の確認をするし、
いじめられている子は、いじめ中心集団の分布を確認する。
その結果、
最高なクラスなら先生たちを見直し、最悪なクラスなら、先生たちを恨む。
良くも悪くも、先生たちのせいにする。単純。
「わたしのこと、ちゃんと考えてくれてるな」
「先生にお願いしたからわたしたち一緒になれたのかもね!」
「やっぱりあの子はいつも特別扱い」
「絶対わたし残りものだったよなー。」
クラス発表を受けて、人それぞれ思うことはあるけれど
クラス決めの過程はあくまでブラックボックスであり、
事前に情報が出回ることもなく一斉に発表されるので、
邪推もむなしく、翌週になればあきらめがつく。
やっぱり、クラス替え発表は
みんなで息をのむ、あの下駄箱での胸の高鳴りが必要だ。
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しかし、日本の政治のクラス替えはどうだろう。
「○○、○○相に起用か」
「△△、入閣内定か」
誰がリークしているのかわからないけれど
こんなに事前に情報が漏れては、発表のドキドキなんてなくなってしまう。
しかも改造までの過程、駆け引きが露わになればなるほど、
不満不平の声が上がりやすく、サプライズがサプライズでなくなってしまうというデメリットさえある。
だからリーク合戦なんかもうやめて、
誰も情報を知らないまま与党議員を広い会場に全員集めて
総理大臣がバーンと名簿を張り出す、という方が何倍もいい。
僕が総理になったら、やる。
みんなのドキドキ顔を目の前に、サプライズ人事をかましてみたい。
ではまた。