線路はどこまでも続かなくていい。―直通運転の遅延。―
最近、電車の遅延が多い。
そして遅延理由発生場所が、
「ど、どこの駅だよそれっ!」
ってズッコケたくなるくらい遠い駅なのだ。
こんなこと、一昔前は小田急線の専売特許だったはずのに
(「鶴巻温泉駅で電車がシカに衝突したため運転を見合わせています」@新宿駅)
いまでは、いろんな路線で「どこの駅だよそれ遅延」が多発しています。
原因はもちろん、
相互乗り入れによる複数路線の直通運転。
これがすべての元凶だ。
線路が長くなる分だけ、トラブルが起きる確率も高くなる、
そんなこと誰もが分かっていたはずなのに
「直通運転になります」っていうときはメリットしか宣伝しないから、
愚かな僕は易々と
「直通♪直通♪時短♪座って最寄りまで行ける♪」
なんて舞い上がっていたけれど
あまり時間短縮していないし、
乗客が減るわけではないからもちろん満員電車で立ちっぱなし、という、事実。
たかが数分の乗換散歩を嫌がり
「直通」という便利そうな言葉に踊らされて
直通になったはいいものの
今度は度重なる遅延にイライラさせられる。
便利さを求めたが故の弊害。皮肉なものだ。
そして人は言うのだろう。「昔はよかった」と。
*
それにしても、最近の「直通」ブーム、なんとかならないのだろうか。
このままだと、日本中直通しちゃうんじゃないか。
そうなったら、常時遅延だし
なにより寝過ごしたら大変だ。
「便利」ってこわい。
線路はどこまでも続かなくていい。
ではまた。