『こころ』を読んだ。
こんばんは
今日読み終わった本。
いつも電車で読書していて、
最寄り駅についたら「じゃあ続きは明日。」
という感じで、それ以外の場所では手を付けないのが普通なんだけど
『こころ』の圧倒的存在感の前に
昼休みや寝る前にも読み進めざるをえなかった。
たぶん読むのは3回目。
1回目は高校生。
2回目は大2夏くらい。
そして今回。
僕の状況は、これまで読んだときよりも
一番堕落して
一番自分に自信が持てずに
一番余計なことを考えてネガティブになっているから
この作品が、ものすごく新鮮で、初めて読む感覚を常に持ちながら
最後のページまでたどり着いた。
登場人物に自らを重ねあわせているわけではないけど
これまでとは違った角度から人物を理解できる気がして
読んでいて、沁みる痛さがあった。
でもその痛さが、
どことなく爽やかさをもっていて
つまり痛さが気持ちよくて(僕はMなのか?)、
寸暇を惜しんで読み耽っていた。
*
夏頃によんだ『人間失格』もそうだけど
名作といわれるもの、
とくにこじらせている登場人物がでている作品を
今こんな状況の僕が読むと
新鮮すぎて、おもしろい。
ほぼニートになってよかったかなと思う瞬間である。
この人生で、あと10回は『こころ』読もう。
心がわかる、その日まで。
ではまた。