ミンミンむなしく口「外」炎
こんばんは
今日起きたら上唇と下唇の接点(口の端)に
できものができていて
口が思うように開けられない。
開けると、超絶痛いのだ。
食べることはもちろん、喋ることすらいやになる。
でも話さない生活なんて無理だったから
中森明菜風に話した。
*
この口をほとんど開けずに話すというのは
実に効率的だ。
開けない、ということを意識しすぎて
口の変な部分の筋肉が少し凝っている気もするけど
省エネで一日乗り切れた。
人に、声が聞き取りづらいとか言われなかったから
この話し方で問題ないこともわかった。
いままで、無駄にハキハキしゃべっていたのだろうか。
*
帰り道、蝉の幼虫が地面に横たわっていた。
踏まれていた。
羽化する直前だったのだろう。
思いもむなしく、土中の年月をただ一歩で踏みにじられた。
羽化して、めいいっぱい鳴きたかったことだろう。
彼の分まで
やっぱり喋れる僕は思いっきり発生しようとおもった。
ではまた。