大盛りが苦しくなった24の夏
こんばんは
今日の昼食はラーメン。
お昼時ラッシュはすぎたあとだった。
まばらになった店内に入り
腹が減っていたので大盛りを頼み
高校野球決勝を見ながら待つ。
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なんのおどろきもない、ふつうのしょうゆらーめん。
でも、これだからいいのだ。
あぶらっぽくないし、ちぢれめんのかんしょくがいい。
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10分くらい経っただろうか、
ほとんど一緒に来店した隣の男性が完食し店を出ていった。
僕のどんぶりには、まだ3分の2が残っている。
そう、僕は食べるスピードがとんでもなく遅いのだ。
でも大丈夫。
食べるスピードが遅くても食べる量は人一倍だから・・・。
と思っていたけれど
腹がちょっと詰まってきた。
滅多にない、この感覚。
口と食道、食道と胃の間、それぞれに半分だけ蓋がされている感じ。
どんぶりにある麺の量を箸でかき混ぜながら確認して
「すこし、おおいかもなあ」と思ってしまった。
これが、加齢というものなのでしょうか。
とんこつでも家系でもなく、ふつうのしょうゆらーめんだというのに。
*
最終的に食べ終わるのに、25分くらいかかっていたと思う。
僕のほかに、客は誰もいなくなっていて
店員は、水を飲みながら高校野球を見ている。
これ以上の夏の風景が、どこにあるというのだ。
夏の思い出が、またひとつ増えました。
ではまた。