未来か、金か。―『未来ドロボウ』
こんばんは
世にも奇妙な物語、面白かった。
人格入れ替わる系が好きということもあって
『未来ドロボウ』が良かった。
金か、未来か。
僕は現状がボロボロだから
逆に未来に懸ける期待も大きくなっている。
「未来があるから」と言い聞かせて、今を生きている。
僕にとって、「未来」とは、生の活力。
だから登場人物の若者みたいに
一度でたりとも「金」を選択することはないだろう。
「金」は、生の充実にはなるかもしれないけど
活力にはならないと思う。少なくとも、未来と比べれば。
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登場人物の直輝との共通点といえば
就職活動でつまづいた、ということだろうか。
神木くんの演技がうまくて
あのムシャクシャして自暴自棄になる感じが
思い出された。
僕も、あの頃は全員敵にみえていた。おそろしいくらいに。
敵だと思い込む方が、まだ楽だった。
直輝は人格を入れ替えてはじめて
毎日生きることや、支えてくれる人に対する感謝の気持ちを抱いたが、
僕の経験から言えば、
おじいさんにならなくても、
“就職活動にうまくいかなかった”、そのことだけで、
この感謝の気持ちは抱かざるにはいられない。
全員敵だと思い込んでいても
やっぱり家族とかはいつも支えてくれるし、
いろんな当たり前だったことに
感謝したくなった。
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だから、直輝は入れ替わる奇妙な出来事に遭遇しなくても
いろんなことに感謝して
毎日を大事に生きるようになっていたと思う。
僕と同じように。
ではまた。