葉の一生を感じるから、紅葉がきれいだ。
こんばんは
日が暮れるのが本当に早い。
暮れ始める時間も早いし、
夕焼けになったかと思うと、ドッと暗くなる。
紅葉狩りの季節。
カエデとか、イチョウとかの鮮やかな発色を見ると
木が着飾っているのに僕も負けまい、と
寒くもないのにマフラーをおしゃれに巻きたくなる空気に包まれる。
*
家から最寄り駅までの道には、でっかい桜の木が何本もある。
春はたくさんの人がつめかけるし
夏は日陰に、梅雨や時雨のときは少しの雨宿りになる、
いわば街のシンボルだ。
ただ、この季節はあまり注目されない。
通り過ぎる人も、上を見ることはない。
桜の紅葉って、心をくすぐられない人が多いみたいだけど
僕は好きだ。
なんで日本を代表する木なのに
紅葉は注目されないんだろう。汚いから?珍しくないから?・・
秋空をバックにしてしばらく眺めながら考えていた。
風に揺られハラハラと落ちてくる、すごい量の葉たち。
キレイなオレンジだ。
茶色の葉もあるから、オレンジカーペットとまではいかないのが残念なのだけど
道の上まで、秋色だ。
*
この葉っぱは、最初はきれいなうす緑だった。
僕はこの葉っぱたちが芽吹くところから見ている。
大きくなって、濃くなって、そして褪せてきたんだ。
僕が桜の紅葉を好きなのは
その葉の成長を、一生を、見続けてきたからかもしれない。
紅葉について考えていたら、葉っぱのフレディを読み返したくなった。
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僕の紅葉観のほとんどは、この本からできている。
20過ぎても、子どものころに根付いた自然に対する見方って
変わっていないような気がする。
ではまた。